目次
ルートマップ

36日目(11/24)
概要
天候 晴れ時々曇り
コース 浜田市→太田市→出雲市→松江市
走行距離 177km
運転時間 4時間30分
浜田城
徳川幕府は、仮想敵国である毛利氏(長州藩)の抑えとして、浜田藩に代々譜代大名をアサインしている。浜田城は、関ケ原後に新しく築城された。この他には明石城、福山城があるのみで、そのことは極めて珍しい。徳川幕府はそれだけ浜田の地を重要視していたのだ。
そして、浜田藩はその期待に応えようとした。しかし、幕末、四境戦争で長州に敗れた。
第二次長州征伐で幕府は10万もの軍勢で長州を攻めたが、わずか3000ほどの長州になすすべもなく敗れる。浜田藩はその中の一つである。
なぜ敗れたのか?
勝海舟は、負けてやったのさ、って言っている。
それはある意味そうなのだろうと思う。しかし、それは戊辰戦争が始まる頃の話で、この四境戦争が起こった段階で、幕府は負けるわけがないと思っていたはずだ。
いずれにせよ、譜代というプライド高い浜田藩は、百姓や庶民が多い少数の長州藩に、それも負けるはずのない戦にまさかの敗北を喫し、悔しくてたまらなかったに違いない。
この大きな城跡を見るとそれが伝わってくる。萩城とは全然規模が違う。
歴史は時にして、そういうことがある。この時、石州口を采配したのは大村益次郎。歴史は、こんな天才軍事家を長州に登場させる。それが歴史の面白さなのだ。





石見畳が浦に行った。駐車場から長いトンネルを歩くと、途中、洞窟があり、そこにお地蔵さんが多数あった。かつての水難事故のものであろうか。
その先を進むと畳のようになった岩場が現れる。なかなか良い。







物部神社
石見国一の宮である「物部神社」。あの物部氏の御祖神である御祭神宇摩志麻遅命を祭神としている。神武天皇と共に近畿地方に攻めいった時のブレインの存在。
ヤマトには、鶴に乗って降りたという伝説から鶴が良く描かれている。
とてもいい神社だった。





出雲歴史博物館・出雲大社
出雲歴史博物館が2007年に開業した。それ以降、ずっと行ってみたいと思っていたが、今回その念願がかなった。つまり、ぼくが出雲大社に行ったのはそれ以前という事になる。
そんな前だったかな?
歴史博物館はとても興味深いものだった。戦国時代の月山富田城の企画展をしていたこともあるが、2時間くらいいたのに時間は十分でなかった。半日くらいは必要だろうと思う。







李白酒造
松江の酒蔵といえば李白。首都圏でもよく飲まれている。酒蔵は松江の閑静な住宅街の中にあった。品のいいおかみさんだった。



37日目(11/25)
概要
天候 快晴
コース 松江城→美保が関→米子市→青山剛昌館→鳥取市
走行距離 182km
運転時間 5時間
松江城
朝早かったので、入城することはできなかったが、美しい城である。現存12天守の一つ。
ちなみに自慢じゃないが、ぼくは現存12天守にすべて行っています。




美保が関
美保神社には、平日だというのに朝早くから多くの人が参拝していた。パワースポットとして人気の神社





美保が関の灯台。ここからの景色は本当に最高です。遠く、隠岐の島も見える。もう、日本一の岬など決めることはできない。どこも最高です。





米子市
米子城は、おそらく近世城郭の中で、日本で最も景色のいい城だといえるのではないだろうか?
登城は結構きつかったが、そこからの眺望は素晴らしいの一言に尽きる。





天ザルといえば、普通はエビの天ぷらでしょうが、ここ米子ではイカの天ぷらで提供する。その有名店で食してみた。
めちゃくちゃ美味しかった。米子に訪れた時はぜひ!

北栄町・青山剛昌ふるさと記念館
名探偵コナンを生んだ青山先生のふるさとである。平日だというのに多くの人が訪れていた。
改めて名探偵コナンの人気のすごさがわかる。



鳥取砂丘・白兎海岸
時間が少しあったので、定番の場所に行ってみた。前回行ったのは、娘がまだ中学生くらいの時。20年くらい前かな。天気が良かったので、きれいでした。





38日目(11/26)
概要
天候 曇りのち雨
コース 鳥取市→福富海岸→あまるべ→宮津市→舞鶴市
走行距離 194km
運転時間 5時間6分
鳥取城
秀吉のあの「渇え(かつえ)殺し」で有名な鳥取城。近くでみるとそれほど高い山には見えない。標高は260メートルほどだが、本丸跡に行くためにはかなり急斜面の山道を登らなくてはいけない。登山靴などそれなりの装備が必要らしい。
今日はその準備をしていないので、麓の江戸時代に積まれた石垣を見て歩いた。天球丸は珍しい。





浦富海岸
曇っていたが、浦富海岸に行ってみた。で、行ってよかったと思った。曇っていても海は碧く、とてもきれい。昨日来ていればもっと良かったに違いない。
ここもおすすめですね。めちゃくちゃいい。







あまるべ
余部鉄橋に初めて来てみました。1986年の事故のあと、今の形に作り替えられたが、プラットホームからの景色は今でも日本一では?







ここの道の駅に香住かにバーガーが売っていた。カニの身とカニクリームコロッケを挟んでいるというので食べてみた。めちゃ旨い! 650円。おすすめ!


元伊勢籠神社
丹後国の一宮。かつて豊受神宮を祀っていたが、伊勢神宮ができた時に引っ越ししたので元伊勢の冠がついている。隣が天橋立の人気観光地のケーブルカーがそぐ隣にあるので、駐車場の料金が一律700円となっていた。「僕は参拝するだけなのに~」と思ったが、有数の観光地だから仕方がないと観念した。が、参拝だけだと駐車時間が短いためか無料だった。ちょっとうれしい。




39日目(11/27)
概要
天候 晴れ
コース 舞鶴市→小浜市→敦賀市→川口市
走行距離 574km
運転時間 10時間15分(うち2時間は首都高速での渋滞)
最終日が終わった。寂しい。
しかし、 無事に帰れたことが何より。とにかく最高の39日間だった。
全行程の走行距離は、9069km(体調を考え、途中、はしょった場所もあるので、当初計画より短くなった)。
小浜市・若狭彦神社/若狭姫神社
若狭国の一宮「若狭彦神社」は樹齢を感じさせる大木がしげる森の中にある。まさにパワースポットという雰囲気だ。が、なんと、本殿は改修中で入ることができなかった。



下宮「若狭姫神社」は参拝できたが、朝の時間が早かったので御朱印をいただくことはできなかった。





敦賀市・気比神宮
敦賀には何度も来ているのに、気比神宮に初めて参拝した。さすが越前一の宮であり、北陸道総鎮守といわれるだけはある。そもそも敦賀は、古代より大陸から都への入口であり、重要な港であった。なのでここは見どころも多い。近くに「信長の退口」で有名な金ケ崎城もあるが、何度も行っているので今回は行かなかった。







古き名の角鹿や恋し秋の月
敦賀市・日本海さかな街
最終日だし、なにか土産になる海産物でもないかなと、この市場に寄ってみた。カニを売っているお店の女性と会話していると、カニを食べたくなって、お土産にちょうどいいと思ってカニを買った。合計、4杯も買ってしまった。
早く食べたかったし、できるだけ新鮮な状態で移送したかったので、午後の予定はすべてやめにして、敦賀を結びの地として自宅に帰ることにした。


東名高速道路
日本一周という事を考えたら、本当は日本海回り、つまり北陸道から関越道で帰りたかったが、カニのことが心配だったので北陸道から名神、新東名で帰ってきた。
新東名まで渋滞もなく、特に途中富士山がめちゃ綺麗に見えて、やっぱり関東近辺には富士山があるなぁ、「すごいなぁ。やっぱり日本一!」と改めて感動しつつ運転した。
ただ、都内に入ると首都高速が大渋滞。。。東京インターから自宅まで38キロ、空いていれば40分足らずのところ、2時間30分くらい要してしまった。とにかく最後は疲れた。
でも、無事に自宅に到着。日本一周の第一弾は、コンプリートした。万歳。
成果と反省
- 松尾芭蕉にあやかって、むすびの地を大垣にしようと計画していたが、カニの魅力に負けて敦賀をむすびの地に変更した。
- 山陰地方はとても魅力的な場所だった。特に鳥取から豊岡までの国道178号は海岸線が素晴らしい。浜田の赤天や鳥取の豆腐ちくわ、米子のイカ天ざるなど、B級ぐるめも美味しい。今度、ゆっくり回りたいと思う。
- 何はともあれ、とにかく無事に無事故で(北海道でスピード違反でパトカーのお世話になっり、無違反ではなかったが)、最後まで走ることができたのは良かった。
- 第二弾に向けて、今回の経験を活かしたい。