4.日本一周ドライブガイド 東海編


東海のマップ

東海の絶景

富士山 – やっぱり日本一の山

富士山はどこから見ても美しい。何もいう事がないが、あえて一つだけ言うと、11月~5月の間が特に良い。やはり冠雪の富士のほうが良いかなと思うから。
僕は富士山を何度見ても感動する。なので、この感動を毎日味わえる静岡県や山梨県の人がうらやましくて仕方がない。
しかし、よく考えたら本当はそうでもないのかもしれない。
例えば、美味しいウナギを毎日食べ続けている人がいるとして、果たしてその人はウナギがうまいと思うのだろうか? もしかしたら、そんなことはなく、実はウナギを美味しいと感動できない人なのかもしれない。それとも、「時々食べるからいいんだよ!」って考えるのはひがんでいるからなのだろうか? 毎日、ウナギを食べている人に聞いてみたい、
それでも、富士山を毎日見られる人、羨ましい。

◆伊豆半島からの風景
伊豆からの富士山は前面に駿河湾があって、とてもきれい。

・大瀬崎
もしかしたら、ここから見る富士が一番美しい。。かも。

・煌めきの丘

・恋人岬

◆静岡側からの風景
静岡側から見る富士山は、堂々とした風格が感じられる。

◆山梨側からの風景
山梨側から見る富士は冠雪が多い。なんとなくクールで気品があるような感じがする。

伊豆 – 戦国時代始まりの地 

伊豆と言えば、源頼朝の幽閉地であり、鎌倉幕府に向けて挙兵した地である。通称:北条早雲(伊勢宗瑞)が大名でもないのに伊豆に討ち入り、国を奪取し、初めて戦国大名が登場する地。すなわち、戦国時代は伊豆から始まったと言えよう。
ただ、今はめちゃくちゃ風光明媚な観光地。首都圏から近く、ぼくが住む川口市からでも2時間ほどで行くことが出来る。なのに。数々の絶景は全国でもトップクラスと考える。

◆堂が島
是非、観光船で天窓洞に行ってみたい。

◆黄金崎
夕陽により岩肌が黄金に輝く。

◆三島市の伏流水
三島市の水は、富士山の伏流水。いたるところで湧き上がっている。この水で生活していると長生きできそうな気がしてくる。

さった峠 – 古来、東海道随一の難所で絶景

さった峠は、東海道53次の由比宿と興津宿の間にある。薩埵山が海へと突き出す地形になっているので、かつては北陸の親不知とおなじように、波を避けながら命がけで通過していたが、江戸時代の初期、断崖の上に細い道を作って、そこを通るようにした。
が、その道ができるはるか前、この地で大きな合戦が二度もあった。南北朝時代、足利尊氏と直義の兄弟喧嘩と戦国時代の今川氏真と武田信玄の合戦。それにしても、人一人通るのがやっとというこんな場所で戦闘したら、大変。多くの兵士が崖から海に落ちてしまったのではないだろうか? おっかなくて仕方がない。
なお、さった峠展望台からの景色は物凄い絶景。
クルマで行く場合は、興津側から行くほうが良い。由比方面からさった峠までの道はとても狭いので対抗車が来たら大変かも。できれば、由比駅から徒歩で行くのがおすすめ。由比の宿場町など、途中の景色も楽しめる。

◆由比駅からの道のり

大井川鉄道 – 鉄道マニアにはたまらない

僕は鉄道マニアというわけでない。でも、敢えて言えば、呑み鉄であるかな。ただ、大井川鉄道はとても好き。鉄道会社としての姿勢が素晴らしい。
新金谷駅から奥大井に進むと、そこには絶景が待っている。

◆新金谷駅

◆塩郷の吊橋
こんなところに吊り橋がある。さすが大井川! 渡ってみると少し恐怖。

◆奥大井湖上駅
大井町鉄道井川線。鉄道マニアなら知らない人はいない。日本で唯一のアプト式列車
その途中駅に奥大井湖上駅はある。その全体像を見るためには山道を20分ほど登らないといけない。が、絶景を見るためには頑張るしかない。

◆寸又峡

飛騨 – 高山・下呂だけじゃない

高山市をはじめ、近年、特に外国人旅行者の人気の飛騨地方。

志摩 - 九鬼水軍の本拠地

伊勢の先、志摩地方にも絶景がいっぱい。ちょっと足を延ばしてみるのがよい。

東海の酒蔵

富士錦酒造

ずっと昔、伊豆のペンションの夕食時に初めて飲んでから推しになった。伊豆近辺のお店では飲むことが出来る。
ここの酒造は3月に蔵開きがある。 ==> こちらから

はなの舞酒造

酒蔵見学で人気の酒蔵。「日本刀(かたな)」の銘柄は首都圏でもよく飲まれている。

東海の歴史スポット

関ケ原

歴史ファンなら一度は訪れるべき最も有名な古戦場。現代から見たら、関ケ原は徳川の圧勝のように見えるが、実は薄氷の勝利と言ってよいと私は考える。徳川家康は、どうして、なぜ、危ない橋を渡って関ケ原決戦を行ったのだろうか? 家康は豊臣政権の中で大老筆頭の立場だった。鎌倉幕府の時の北条氏のように執権のような立場で天下を差配することもできたはず。それでも、大きなリスクをとって豊臣との決戦をコーディネートする。ある意味、凄い執念と言える。僕なら、そんな危ないことはしないだろう。やっぱり、なんだかんだ言ったって家康はすごい。

◆桃配山
徳川家康の最初に陣取った場所。壬申の乱のとき、大海人皇子がここに陣取り勝利したので、縁起を担いで狭いこの山に徳川の陣とした。

◆決戦地

◆笹尾山(石田三成陣)

清見寺 – マイナー。でも歴史の重要な舞台

さった峠の興津側の入り口にある寺。これまで、歴史上さまざまな重要な舞台となる。昔、寺は海に面していた。今は、東海道本線が寺の敷地内を走る。

長篠設楽原

大げさに言えば、設楽原合戦とは近世と中世の大激突と言えるのではないか。武田の騎馬隊は無敵、百戦錬磨のつわもの。ただ、軍編成は本領地の地侍の集合体であり、中世そのもの。それに対して、織田軍は個々の戦のスキルは低いが、中央集権で兵農分離された職業軍人の集合体。
その二つの雄が、それぞれのプライドをもってぶつかった。
結果、さしもの武田軍団も近世という時代には勝つことが出来なかった。

◆設楽原
この狭い窪地で、3000丁の鉄砲が絶えず火を噴いたという。物凄い爆音だったのではないか? 武田騎馬隊の敗因は、動物である馬がその音響に恐怖し普段の動きが出来なかったからではないか? 多く否定的な説ではあるが、この地に立つとその説が最も有力なような気がしてくる。

◆鳥居強右衛門(とりいすねえもん)
長篠合戦で有名なエピソードに鳥居強右衛門の美談がある。ご存じでない方 ==> こちらから
ただ、僕の世代の人はこのエピソードを美談と思う。しかし、今の若い人たちは果たして美談と思うのだろうか?
もっと、自分の命を大切にすべきと言うのかもしれない。
仲間のために命を差し出す。
もちろん、自分だってそのような行動はできない。すごいことだと思う。

信長ゆかりの城 – 信長ファン必見

東海のご当地ぐるめ

駿河湾の海の幸

駿河湾の魚がなぜ旨いか? 
それは駿河湾の水深が深いから。深海魚から浅瀬の魚まで魚の種類が豊富で数も多く。豊かな漁場となっている。こんな場所は世界中探したって非常に珍しい。
では、なぜ水深が深いのか?
それはここでユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートがぶつかって地殻変動が激しい。今の伊豆半島は、かつて島だったが、プレートの動きで北上を続けて、本州に近づくとその間の海がくぼんで深い海ができた。そしてその島は本州に激突し、今の伊豆L半島になっている。結果、両脇の駿河湾や相模湾は、大きく沈み込んでいる。
プレートの動きのために災害も多いが、その分、豊かな食生活ができている。

松阪牛

言わずと知れた牛肉のブランド「松阪牛」。これを庶民的な価格で提供してくれるお店が松阪市にある。お店の名は、「一升びん」。多分、松阪市民なら知らない人はいない。せっかく行くのだから「A5セット」をオーダーしたい。地元のご常連の邪魔にならないように楽しみたいです。

◆伊勢名物
伊勢に行ったら、休憩がてらに赤福本店で赤福餅を食するのも悪くない。伊勢うどんもどうぞ。やわらかいうどん。

富士宮焼きそば

かつて「B-1グランプリ」というイベントがあった。コロナ以降、開催はない。どうしてなのか、どういう事情なのかよく知らない。
このイベントの第1回(2006年)と第2回(2007年)において連続グランプリとなって一躍有名になった「富士宮焼きそば」。
弾力がある麺の食感とイワシの削り粉がかかった味付けがたまらない。

八丁味噌

白味噌、赤味噌に始まり、お味噌は各地でそれぞれの特徴がある。
そんな中、いわゆる「名古屋めし」ファンである僕は、八丁味噌はやはり輝いているように感じる。味噌カツ、味噌煮込みうどん、味噌おでん。。。胃袋が踊りまくる。
八丁というのは、味噌蔵が岡崎城から八丁(約800メートル)離れた場所にあるから。老舗の味噌蔵に行ってみるのも良いかと思う。

◆味噌蔵(カクキュー)
老舗の一つ。見学ができる。蔵に入ると、桶がいっぱい。もちろん、桶の前で写真を撮るのもOK!

◆八丁味噌を使った名古屋めし
名古屋めしの中で僕が一番好きなのは、「味噌おでん」。が、ちょっと画像が残っていない。なので、まずは味噌煮込みうどんから。

東海のドライブHints&Tipas

一般道がおすすめ

国道1号のバイパスは、信号がない区間が多く、高速道路ぽい道路が続く。なので、急いでいなければわざわざ東名に乗らなくてもバイパスを利用しても所要時間に大きな差がない区間がある。
静清水バイパス→藤枝バイパス→掛川バイパス→浜松バイパス→浜名バイパスなどを経て、愛知県に入る。そこからの名豊道路(国道23号バイパス)も信号が少ない道路が続く。国道23号は伊勢まで続いており、比較的走りやすい(ただし、名古屋市内に入ると渋滞する)。
高速ではなく、国道を走るのも悪くない。

ギャラリー

桶狭間古戦場

◆徳川家康の城

伊良湖岬

野間大坊  歴史好きならたまらない ==> 詳細

御前崎近辺

伊勢二見ヶ浦

<ギャラリー>

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