北海道のマップ

北海道の絶景スポット
宗谷岬 - サハリンが見える最北の地
旅好きでなくても一度は行ってみたいと思うであろう日本最北端の宗谷岬。日本一周というからには、この地を外すわけにはいかない。
ここにある「日本最北端の地の碑」は文字通り日本最北端であり、「本土」という2文字は入っていない。どういう事かというと、納沙布岬(最東端)や佐多岬(最南端)、神崎鼻(最西端)の碑には「本土最〇端」と銘打っている。これは日本領土としては最東端は南鳥島であり、最南端は沖ノ鳥島となるので、「本土」という文字が入っている。
だが宗谷岬は正真正銘の最北端と言えるのである。
と言いたいところだが、実は日本国民としては「日本最北端は択捉島のカモイワッカ岬である」と言いたいはずである。
そんなうんちくはどうでもよいが、やっぱり宗谷岬は絶景であり、日本一周には外せないスポットと言える。
天気が良いとサハリンが見えるらしいが、私はまだ見たことがない。
なお、本土四極(宗谷岬、納沙布岬、神崎鼻、佐多岬)に行くと地元の自治体から踏破証明書を発行してもらえる。それらをすべて集めて並べてみると裏面は一つの図柄になるらしい。私は申請していないが、ご興味があれば入手するのも悪くはない。→ 詳しくはこちら
- おすすめ度 ★★★
- お勧めしたい方 すべての人
- 所要時間 30~45分
- アクセス 稚内市内から約30km。30分ほど。運転しやすい
- 駐車場 十分にある。トイレあり
◆ 日本最北端の地の碑




◆間宮林蔵の像

◆宗谷岬展望台からの風景



納沙布岬 - 朝日に一番近い場所
離島を除く日本本土の最東端。ここでは、ぜひ、日の出を拝んでみたい。ただし、10月ころだと日の出時刻は5:40くらいだが、夏至の頃は3:40くらい。ちょっと早すぎるかも。また、一番東だからと言って必ずしも日の出時刻が日本で一番早いとは限らない。冬至の頃は南に位置する犬吠埼の方が早くなる。また、夏至の頃は北に位置する知床岬の方が早いらしい。季節によって異なるが、平均すると納沙布岬の日の出が一番早いはず。何月何日に逆転するのか? 誰か教えて。
日の出時刻にご興味のある方 → こちら
- おすすめ度 ★★★
- おすすめしたい方 すべての方
- 所要時間 30分
- アクセス 根室市街から23km。約30分。市街地に信号が多いが、走りやすい
- 駐車場 十分にある
◆納沙布岬の日の出





開陽台 - 君は地平線を見たか?
本州では、海を見ると水平線を見ることはできる。水平線を見て地球の丸さを感じることができる場所もある。でも地平線は見えない。海のない川口市に至っては、地平線どころか水平線も見られず、せいぜい京浜東北線くらいしかを見ることはできない。
でも、地平線を見ることができる場所が日本にもある。その貴重な場所の一つがここ開陽台。北に知床連山がそそり立ち、根釧台地を330度見渡せる大パノラマはとても感動する。遠くの地平線を見ると地球の丸さを感じることができる。
ここ以外で「多和平」も絶対のおすすめである。今回の日本一周で入っていないが、15年くらい前に行ったことがある。(あいにくの天気だったが) 詳しくは → こちら
- おすすめ度 ★★★
- おすすめしたい方 広大な絶景を見たい方。
- 所要時間 30分
- アクセス 中標津空港から車で約15分。車でないといけない。
- 駐車場 まずまずある。トイレあり
◆開陽台



◆多和平展望台
以下の写真は2011年11月に行った時のもの。あいにくの雨だった。




釧路湿原 - 役立たずと言われた大湿原
釧路湿原一帯。
旧石器時代は陸地でヒトの生活のあとも残っているが、縄文時代に海進が始まり、一帯は海になった。その後弥生時代に海水がひいていって湿原として残った。それは決して珍しいことではなく、おそらく日本中がそうで、特に東京や大阪をはじめとする現代の大都市部は弥生時代には湿原が広がっていた。しかし、技術が発展し、治水を制することで、湿原には徐々にムラができ始め、やがて町になり、そして都市として発展していく。
しかし、釧路湿原は開発が困難なため、北海道開拓時代にも役に立たない不毛の大地とされ、長く見向きもされなかった。
だが、実はそれが良かった。釧路湿原はほとんど手つかずのまま、弥生時代の光景を今に伝えている。それも実に広大に。そして美しく。
結果、今ではそれがゆえに大切にされている。
役立たずと言われていたものが、いつしか貴重なものとして人気が出てくる。なんとなく痛快ではないか!
今は日の目を見ていない人も、いつかは脚光を浴びるのかもしれない。この釧路湿原のように頑張ろう!
詳しくは → こちらから
- おすすめ度 ★★
- おすすめしたい方 大自然を愛する方
- 所要時間 各展望台ごとに30分
- アクセス 各展望台には釧路市内から15~20分
- 駐車場 各展望台に少しづつある。満車で困るほどでない
- おすすめの展望台 細岡展望台。夕陽が感動的な美しさ。(20年ほど前に行ったが、写真が残っていない)
◆ 釧路湿原展望館
今回はここから展望したが、湿原らしくはない。やはり細岡展望台など釧路川沿いの展望台に行くのがおすすめと思う。



霧多布岬 – 野生のラッコを見てみたい?
霧多布岬は通称。正式には湯沸岬(とうぶつみさき)という。元々、アザラシが多く見られれているが、近年、ラッコが住み着いていて人気らしい。ただ、ご存じの通り、ラッコは大食漢。地元では、ウニやカニが食い荒らされていると心配な声があるという。
私はここで、ラッコもアザラシも発見できなかった。しかし、私自身はそれらにあまり興味はない。
霧多布岬は、とにかく絶景である。荒々しくもあり、そしてとても美しい。駐車場から先端までの遊歩道からの眺めは今まで見てきた岬の中でも最高であろうかと思う。
この近くの花咲岬も荒々しく素晴らしい。おすすめである。
- おすすめ度 ★★
- おすすめしたい方 岬が好きな人 天然ラッコを見たい人
- 所要時間 60分
- アクセス 浜中町から15kmほど。15~20分くらい
- 駐車場 十分にある。トイレあり
◆霧多布岬







◆花咲岬





オロロンライン - 走ってみたい絶景道路
北海道をドライブするなら、走ってみたい絶景ロードの一つ。石狩から留萌の国道231号とそこから天塩までの国道232号の通称。途中、雄冬岬、増毛町、留萌市や甘エビの町羽幌町、遠別町、天塩町を経て、サロベツ原野に突き当たる。
何よりここの魅力は、快適なドライブができること。信号もほとんどないし、車もほとんど通らない。北海道らしい広大な大地の中をまっすぐに突き進む。
- おすすめ度 ★★
- おすすめしたい方 車の運転が好きな人
◆オロロンライン





◆甘エビの町 羽幌町


◆サロベツ原野







北海道の酒蔵
増毛町 国稀酒造 - 最北の酒蔵
北海道の友人からよく勧められる酒。酒蔵は留萌市のすぐ南の増毛町。日本で最北の酒蔵で建物はとても風情がある。
酒は、全体的にさらっとして物静かな味わいで、最後にきりっとした辛口の主張がある。魚介類の味をナイスアシストする酒であると言える。
創業当時は、国の誉という名前だったが、乃木希典にあやかって国稀と改名したとのことだ。





旭川市 高砂酒造 - 天下に二つとない酒
首都圏でも見かける国士無双の酒蔵。国士無双という名前から主張の強い酒かと思ったらそうではなく、きりっとしたまさに淡麗辛口。料理の味を引き出してくれる静かな味わい。大雪山の伏流水(だと私は思っている)が長い年月の間に浄化された地下水をくみ上げた仕込み水は、とてもまろやかで甘みを感じる。いいお酒ができるわけだ。



旭川市 男山酒造 - 日本酒テーマパーク
ジェンダーレスの時代だが、日本酒の代名詞となっている「男山」。清酒発祥の地:兵庫県伊丹の酒蔵であった男山酒造、江戸時代に商標を継承して旭川市に移転したとか。したがって、灘の酒蔵のように生酛造りが得意と聞く。
酒蔵は、日本酒のテーマパークのようで子供たちが遊びまわっている。僕も少し遊んだ。日本酒好きでなくても訪れる価値がある。




北海道の歴史スポット
嘆きの松(江差町) – 土方歳三の無念さを感じる
戊辰戦争の最後の戦い、箱館戦争時の話である。
榎本武揚率いる元幕府軍は開陽丸を旗艦とする八隻の旧幕府海軍を率いて北海道に上陸し、旧幕臣保護のため明治政府から独立した国家をつくろうとする。函館を占領した後、江差を目指して、陸路を土方軍が、そして海路から開陽丸が攻めていった。開陽丸が江差沖に到着した時は敵兵はなく、無血で江差に上陸した。しかし、停泊中の開陽丸はその夜、北海道の激しい暴風雪に耐え兼ね座礁し沈没してしまう。
一方、土方が激しい敵の抵抗を受けながら松前から陸路を進み、江差に到着したのはその翌日。そこで、目にしたのは沈没しつつある開陽丸の姿だった。
土方は、号泣しながら目の前にあった松に拳で何度もパンチをしたという事だ。それが嘆きの松として今に伝わる。
この場所に立つと、そこから江差沖は良く見える。沈没していく開陽丸もよく見えたに違いない。そして、この場に立って眺めると榎本や土方の衝撃、無念さ、悔しさ、絶望を肌に感じる。
訪問した時も風は強かった。沈没した日は、今でいうと12月28日。
そんな季節に無理をすることはなかった。なぜ、榎本は開陽丸を箱館港内にとどめておかなかったろうか?
江差は土方に任せておけばよかったのだ。
この後、旧幕府軍は函館での長い戦闘の末に降伏し、戊辰戦争は終わりを告げる。それは翌年の5月になってからのことである。
嘆きの松の詳細は → こちらから
箱館戦争を詳しくお知りになりたい方は → こちらから
◆嘆きの松



◆開陽丸記念館



北海道のご当地ぐるめ
ほっきカレー(苫小牧)- ほっきり言って旨い!
苫小牧港近くの海の駅「ぷらっみなと市場」にあるマルトマ食堂。ほっきカレーで有名な超人気店である。元々市場関係者のための食堂なので開店は朝5時。しかし、その時間から行列は絶えないとか。
苫小牧港に八戸からのフェリーが6時に到着する。その乗客がなだれ込むので、その時間からさらに混み始めるのではないかと推察する。なので、そのフェリーから下船する人は、寄り道せずなるべく早めに行列に並ぶほうが良い。私の場合は、フェリーターミナルの写真などを撮っていたので到着が遅れ、並び始めてから食するまで1時間ほど待つことになった(僕より前の順番の人たちは、たぶん、ほとんどフェリーの乗客)。
しかし、超人気というだけあって、並ぶ価値は十分にある。とにかく美味しいのだ。新鮮なほっき貝がたっぷり入っており甘めのルーにとてもマッチしている。おすすめである。


セイコマート - 北海道の最強コンビニ
北海道のコンビニといえば、セイコマートである。北海道ではコンビニ大手3社より抜群にいい。まず、弁当やおにぎりなどの食料品は全体的に安いし、ボリュームがある。それに何より美味しい。また、店舗数も多い。
「ホットシェフ」なるコーナーがあって、ここでは店内で作り立ての食品が数多くおいていて、ランチや夕食のつまみに絶好のものがそろっている。わざわざ飲食店に行かなくても、ここで十分に満足できるのではないだろうか?
北海道に一週間以上滞在するなら、セイコマートカードを作ることをおすすめする。割引の品などがあってお得感が高い。
旭川ラーメン – Wスープ&ラードがきめて
旭川ラーメンは好きである。味噌ラーメンかと間違うような深みのある醤油ラーメン。30年ほど前、アナウンサー小倉智昭さんがオーナーであった中野坂上のラーメン店(今はない)で初めて食した。その時から好きになった。
僕はもともと塩ラーメンが好き。だが、北海道では札幌の味噌、函館の塩もいいが、それよりも旭川の醤油が断然好きである。
今では旭川ラーメンはすっかりポピュラーになっているので、詳しい説明はしない。口コミやガイドで調べてもらうほうがいいと思うので。



赤カレイ(留萌) – 刺身で。地元ならでは
赤カレイは、ご存じだろうか? 福井県では越前カレイと呼ばれ高級魚に分類される。カレイは煮つけが普通だろうけど、新鮮なら刺身で食することができる。赤カレイの刺身が留萌市の鮮魚売り場にあったので購入して食べてみた。淡白でしっかりとした弾力のある身で上品な甘さもあった。好みによるだろうけど、刺身で食べるのは現地でないとなかなかできない。

北海道のビールは、やっぱりクラッシックやね。最高です。

羅臼昆布ラーメン – 羅臼昆布の恵み
めちゃ美味しかった。羅臼昆布のしっかりしたスープで、麺は細ちぢれ麵。たまりません。

ほたて丼&カレー(遠別町) – ほたての宝石箱や~
写真を見てください。何も説明はいらないはず。ホタテ好きにはたまらない。


北海道ドライブ Hints&Tips
◆ドライブプラン
北海道(特に道北と道東)の道は信号も少なく、交通量も多くなく、とても走りやすい。プランニングするとき、一般道でも平均時速60kmで計算して十分に計画通りに運転できる。
しかし、せっかくなので絶景ロードを選んでコース設定することをお勧めしたい。
北海道の道は、魅力的なものが多い。前述のオロロンラインのほかに、エサヌカ線、天に続く道、それに私はまだ走っていないが三国峠が有名。
◆スピード注意
北海道のドライバーはめちゃくちゃスピードを出している車がいる。特にダンプカー。
例えば、片側一車線の道路(幹線ではなく比較的狭い道)でのこと。前のトラックが法定速度の60kmをキープしていたので私は車間をあけて後ろについていた(紳士の運転やろ?)。すると、後ろから大型ダンプが物凄い勢いで迫ってきたと思ったら、あっという間に2台とも抜き去ってしまっていった。さらに、そのあとも次々と同様に抜かされていく。ダンプはおそらく90~100kmくらいはだしていたのではないだろうか? あんな経験は初めてでびっくりした。あんなのにぶつけられたらひとたまりもない。
私も(大きな声では言えないが)飛ばすほうなので本州では煽られた経験はほとんどない。しかし北海道では煽られることが何度かあった。でも、大切なのはそれにつられず、自分のペースを崩さないことだ。もちろん、ほとんどの地元ドライバーは普通の運転をしている。
長距離運転には、他の車に惑わされない精神力が必要である。なかなか簡単ではないが。
◆鹿の飛び出しに注意(熊も出るかもしれないと思って運転する)
今回の旅で、地元の方から「鹿の飛び出しに注意しなさい」とよくアドバイスされた。
どう注意すればいいのか?
とにかくスピードを出さないことらしい。特に朝と夕方に気をつけないといけない。
僕も運転中に何度も遭遇した。鹿はじっとこちらを睨んで、なかなか動こうとしない。さらにスピードを落として、彼らが横断するのを待つしかない。
一度、知床半島を走っていた時、結構飛ばしていたトラックが緩やかなカーブを曲がって直線に入ったとき、急にブレーキを踏むのでびっくりしたのだが、よく見ると前方200メートルくらいのところに熊らしき動物が横切っていた。僕は恐怖を感じた。トラックが前にいてくれたおかげで事なきを得てよかったが、ヤリスのような小さいクルマだけだと熊と遭遇したら、どう対処すればいいのかわからない。
それ以降、突然熊が現れたら困るので、特に自分以外誰も走っていない森の中ではゆっくり走ることにした。